イングランド対ポルトガル

いや～、すごかったですっ。
何がすごかったって。
イングランドの気迫がすごかったです。
後半に入ってベッカムが負傷退場してしまい、しかもその後、得点減のワントップ、ルー二ーを一発退場で欠いてしまったんです！
後半17分の時点からイングランドは牙を失ったまま、10人でひたすらポルトガルの猛攻を跳ね返し続けてました。
しかも、そんな攻め手をかいたイングランドで、一人前線で孤軍奮闘していたのがクラウチというやつでした。

やつはすごいです。
相手ピッチには敵しかいない中、ボールを受けると相手の間を潜り抜け、うまくファールを誘ったりして、相手陣地のゴール付近からのリスタートなどで、イングランドの攻撃を頑張って支えていました。こういったプレーは味方の体力回復の時間を稼げますから、あの状態のイングランドにはかなり重要なプレーだったと思います。あいつがいなかったら、イングランドは延長後のPKまで持ち込む事は不可能だったと思います。
クラウチをみて、戦国武将真田幸村を思い出してしまいましたよ。

敵に囲まれながらも、一人で攻め続けた彼にオレはすごく感動しました。
結果としてイングランドはPKで負けましたが、後半の早い段階で10人になる、という不利な状態で、しかもベッカムやルーニーといった得点減を失った状態でよく120分0点で抑えたと思います。

あの、絶対にあきらめないって姿勢に深く感動したのはオレだけじゃないでしょう。




一生に一回、ワールドカップに出られればいい。

これがサッカーをプロでやってる人の共通認識らしいです。
これにかける想いの強さが、決してあきらめないイングランドの姿勢から感じられた一戦でした。

技はアルゼンチンやブラジルのほうがありますから、サッカーを観ていて楽しいのはこちらでしょう。イングランドのサッカーはベッカムの絶妙なパス以外は、そんなに派手なプレーはありません。しかし今日のイングランドの戦いぶりには、今までにない感銘を受けましたよ。
イングランドに勝ったポルトガルには勝ち進んで欲しいですね。
ただ心配なのは今回のイングランド戦でさらに増やしたポルトガル選手のイエローの枚数。この先の戦いに少なからず影響を与えると思います。
ただ、今回のイングランド戦に出れなかったデコなどの主力選手が戻ってくるので多分大丈夫だと思いますが。
何より次世代のポルトガルを引っ張るであろう、C・ロナウドの活躍に期待ししたいです。